日本語教師って、日本語だけ教えてればいいの? <Part 1 日本文化編>

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これって、日本語教師が誰でも一度は考えるテーマですよね。

よく(特に海外の)日本語教師求人には、資格のほか、「日本文化を教えられる方、歓迎」みたいな条件が出てたりします。

そっか~、日本語教師って、日本文化についてもいろいろ知っとかなきゃいけないんだなぁって思いますよね、もちろん。知ってたほうがいいですよ、知らないよりは。純和風の濃厚な日本人講師のほうが、確実に受けると思います。外国人ですからね。

ぼくらだって、タイ語を習おうと思ったらめちゃめちゃタイ!っていう先生のほうが「習ってる感」あって手ごたえ感じるだろうし、アラビア語の先生だったら、アラビアン・ナイトの話とかしてみたい気がする。

 

■ ところで、歌舞伎をみたこと、ありますか?

じゃ、日本語講師は、日本文化で、っていうことになると、伝統芸能、例えば歌舞伎、能、狂言とか日本舞踊とか、落語とか、楽器で言うと三味線や尺八、あとは着物とか茶道、華道、書道、スポーツで柔道、剣道、相撲、そして古典文学、和歌、俳句などなど、まあそれなりにたくさんありますが、で、例えば、

- 歌舞伎を見たことがありますか?

ぼくはありますよ、一度だけ。外国人にまじって。で、どうだったかっていうと、「全然わからなかった」・・・。セリフ回しが難解だし、常連客がやたらと「よっ、XX屋!」みたいな合いの手を入れるから、わからないこっちはなんか居心地悪くなってくる。早々に退散した、、というわけです。日本人なのに理解できなかったというお粗末さ。

でも、周りの日本人で、あるいは友人で、「昔から歌舞伎が大好きでよく見に行くんですよ。今度一緒に行きましょうよ!」ていう人、いますか? ぼくは大学、社会人通じて、趣味やエンタメの話題として「歌舞伎」で盛り上がったことがありません・・・。

■ リアルな日本人としての自分 = 日本文化

だから、こう思うわけです。日本語教師だからって、いきなり変に和風なフリなどせずに、リアルな自分でいいんじゃないかって。普通に現代日本で生きてきて、めちゃめちゃ日本の伝統文化に詳しいのってオタクならいざしらず、詳しくは知らない & ちょっと距離感があるっていうのが一般的なんじゃないでしょうか。

世界史の年表で見ると、日本は2000年近く「日本」であり続けるという、稀有な国なのですが、時代とともに新しい文化も生まれてくるわけで、伝統文化に対する正直な距離感を学習者に話してあげていいと思うんですよ。侍や忍者はもちろん現代日本にはいないし、着物じゃなくてTシャツ来てるわけですから。

それよりも社会で起こっているいろいろなことに対して、自分の口から放たれる意見・考えこそ、日本文化なんじゃないでしょうか。つまり日本語教師を通じて、❛一般的な日本人はこう考えるのか・・・❜、という考え方、ふるまい方を知ることこそ学習者は本当の異文化体験をするのではないでしょうか。

■ 結論、日本語教師は・・・

日本の伝統文化、いいですよね。ぼくも歌舞伎はよく理解できなかったけど、落語は好きだし、実際見に行って面白かった。今でもときどきYouTubeで見たりします。万葉集、百人一首とかも大好き。ときどき解説本読んで悦に入ったりしてます;)。

だから、純粋に自分が興味を持ったものを掘り下げればいいってことだと思います。日本語教師だって現代日本人。日本の伝統文化とは自然な距離感でいいと思う。無理に突っ込んでいく必要はない気がします。

日本語教師だから日本の伝統文化のことをたくさん知っておかなきゃ!なんか新しいもの身につけなきゃ!というアプローチはちょっと違うと思うんです。

ニュースやトレンドをフォローしたり、政治・経済、歴史、地理、宗教などを広く知っているほうがよっぽど授業に活きると思います!

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