<世界中の人々が、「単純労働」から解放されて、クリエイティブな生き方を通して人生をとことん楽しめる> 世界の実現 ⇒ これが、ぼくのビジョンです。だからAIの進展とか個人メディアやコミュニティの価値が向上していることは、本当に望ましい出来事だと、素直に思います。
特に日本は、モノが溢れる、過剰に便利な成熟社会を実現して、とうとうあからさまに顕在化し始めた「少子高齢化」にも拍車がかかって、みんな、次なる「価値」と「生き方・働き方」を探求している時期だと思います。
ここまで急速に少子高齢化が進む国はないと言われているということは、もし日本が苦しみながらも魅惑的な次のステップへ進んで、望ましい社会を作り上げることができたら、真の先進国のThought Leaderになれる可能性大なのです。そして歩んだその軌跡とノウハウは、その後を辿るいろいろな国の人たちに対して、少なからず貢献できる可能性大なのです。
そのためには、今、このことに気づいている大人たち一人一人が ”クリエイティブ” に生きるためにいつも何かにチャレンジすることが大切だし、かつそれを楽しめるマインドと時間的・金銭的な余裕を作り出すことも大事だと思います。
その生き方を見て、将来日本の(世界の)中心に出て行く子どもたちは育ってのだと思います。
■ 大人になったらなりたい職業⇒ 男の子は「学者・博士」が15年ぶりに1位
そんな中、うれしいニュースが飛び込んできました。
第一生命保険は1月4日 (2018年)、大人になったらなりたい職業の調査結果を発表した。/調査は1989年から毎年公表している。今回は2017年7~9月に全国の幼児や小学生1100人を対象に行った。/男の子は「学者・博士」が15年ぶりに1位となった。近年、日本人のノーベル賞受賞が続いたことが人気を集めた背景にありそうだ。
なんと、学者・博士が<男の子がなりたい職業の1位>なのだ! すごいよ、日本人の男の子たち。今思っているその夢を、ずっと忘れずに持って、自分がやってみたい研究をがむしゃらにやってほしいと思います。
学者・博士になりたい男の子では「がんを完璧に治したい」「遊んでくれるロボットをつくりたい」と理系の科学者が注目を集めた。女の子には菓子店が人気で「パティシエになっていろんな人を笑顔にしたい」「病気の人でも喜んで食べてもらえるスイーツを作りたい」との声が目立った。
そして女の子も、「作る/創る」観点の職業をちゃんと心に描いている。じ~ん。。
結局それは、自分がやることに意味がある仕事になるし、文字通りAIが丸ごと吸ってしまうのが難しいクリエイティブな仕事にもなるわけです。そして、何かを研究すること = 自分の思考を体験に変えることができるクリエイティブ・ワークは、生き方そのものにきっとつながるはずです。
■ 分かりやすい形で、研究内容を自由にアクセス可能にする
だからこそ、ぼくたち大人は、<今、自分が考えていること、研究していることを【分かりやすい形/読みやすい形で】記録・公開していくこと>が とても重要だと思います。
どんな小さなことでも、オープンになっている先人の研究というのは、役に立つものです。ただ、分かりやすい説明でなければなりません。
ぼくも、オーストラリアの大学院でたくさん論文を書きましたが、論文は論文を書く人しかアクセスしません。それに、とても難解で読みにくいものです。論文1.0です。
これからは、平易な書き方で誰もが分かる研究報告が必要だと思っています。それこそ学者を目指す子供たちでも興味が持てるもの。幅広く、人の柔らかい思考を刺激し、アクションを促すものでなくてはなりません。論文2.0です。
単純労働を脱するためには、どうしても「教育」が必要です。そして、ぼくが今関わっている「日本語教育」も日本人と外国人をつなぐ語学として、「教育」の海につながっています。
これからぼくが日々行う仕事(わかったこと)は「論文2.0」フォーマットでどんどん公開していこうと思います。将来、学者になりたいと思う子供たちの中でもしかしたら、日本語教育を研究する人が出てくるかもしれません。その過程で少しでも役に立てたら、こんなに嬉しいことはありません。
がんばれ! 男の子!
私たちのしていることは大海の一滴(ひとしずく)に過ぎません。だけど、私たちがやめたら確実に一滴が減るのです。 - マザーテレサ