どんどんモノを減らして、最小限の「好きなモノ」だけに囲まれる<贅沢なライフスタイル>

小さい頃から親の仕事の関係で転校、転校、転校。それに合わせて引っ越しの繰り返し。社会人になってからも関東各地を転々。寮に住んだり、会社の近くにアパートを借りてみたり、実家に戻ったり、出てみたり・・・。

会社員を辞めてからオーストラリアに渡って、2年間で4回引っ越し、そして、ベトナム、フィリピン・・・。

結局、この鬼のような数々の引っ越しを経て得たものは、【ミニマル・ライフ・スタイル】。

そう、必要最小限まで身の回りのものが減っていったわけです。そして、それをベースとした極めてコンパクトで無駄のないライフスタイルを送れるようになりました。今、自分の所持品は全て、リアルに、スーツケース一つとバックパック一つに全部収まってしまいます。

■ 買う(もらう)⇒ 捨てる ⇒ 移動する、を繰り返していった結果、ライフスタイルまで変わるように

引っ越しするたびに、ざくっ、さくっと捨てるわけです。本当に後ろ髪引かれながら思い切って捨てたものもたくさんあります。でも、今ほとんどそれが何だったかを思い出すこともないということは、なくても満足いく人生を生きていけているということだと思います。

捨てるという行為は、さっぱりする反面、胸が痛くなるイベントでもあります。”こんなゴミばかり増やして、一体自分は何でこんなに要らないものを抱えて(買って)しまったんだろう”って。

だから、そんな思いをしたくないために、だんだんモノを「買うこと」をしなくなっていきました。

大好きな本も、日本にいるときは図書館を多用しましたし、買って読んだ本も、Book OFFに売るか、誰かにあげるかして、所持するものを「本当に何回でも読みたい、手元に置いておきたい本のみ」だけにして、最小限にしていました。(そして海外に来てからは専らKindle。)

服は最たるもので、もうほとんど買いません。基本的に白か黒のTシャツの着回し。フィリピンに移ってからは常夏で上着も必要ないので、それこそ何も要りません。

「移動」することを前提としているので、とにかくモノはできるだけミニマイズしていこうという基本的な考えかたが自分自身にインストールされているのです。

■ 最小化していくと、気づくこと

そうして極限までモノを減らしていくと、今度は本当に心の底から自分が好きなモノが際立ってきます。もう、なんというか、余計な時間、余計な贅沢、余計な便利さ、つまり贅肉が削ぎ落とされて、これだけは捨てられない、これだけは本当に大好き、これだけは本当に必要、これだけはあると本当に気分がいい、といういわば「自分のシンボル」だけが残ります。

ぼくの場合は、タブレット、シュノーケル、ウクレレ、この3つだけです。それぞれとても愛着がありますが、それでも、買い替えようと思えば、買い替えがきくものです。(あ、でも、セブに来て2日目に買った、マンゴーウッドのハンドメイドウクレレは、ちょっと手放せないかもしれません・・・。)

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それから、日本の実家に置いてあるバイク。日本にいる弟に定期的にメンテナンスしてもらっていますが、これも自分にとってはお宝です。車は売ってしまいましたが、このバイクは色もデザインもエンジン音も乗り心地も全て気に入っていて、手放せません。

HONDA ZOOMER-X 110cc 2016年タイ生産モデル(日本は既に生産中止)。ベトナムから帰国するときに、買ったものです。この年式(デジタルメーター)、この色を中古・新車含めてネットで探しまくり、ようやく新潟のとあるバイクディーラーが一台だけタイからの輸入在庫を「新品のまま」持っていて、奇跡のごとく入手できたのです。

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今は、一年に一度、一時帰国するだけですが、それでもこの愛車で千葉の地元、九十九里の海沿いをドライブするのは格別のひとときです。

■ そして、さらにもうひとつの効果

持ち物を最小限にしておこうとする心持ちは、モノを持たない、買わないことにつながるわけですが、そうすると、自ずと時間の余裕が出てきます。何しろ、欲しい→探す、とか、たくさん持つ → 選ぶ、とかの時間が極度に減ってくるので、生産的なことにより時間をさけるようになります。

これは日本語教師にとってはかなり大事なことで、余計な思考が頭の中から排除されることで、その分、調べたり、考えたり、創ったり、書いたりする時間が相対的に増えていくのです。

つくづく、今ほどいろいろな分野を勉強しなきゃいけない時代はないと思います。そして、誰も予測できない次の時代を生きるために、そこへつながる何かを新たに創っていくことが必要です。その時間の余白を作っていくために、モノを最小化して、本当に自分に必要な/自分の好きなモノだけに囲まれて、「モノが少ないから贅沢に感じられる」ライフスタイルがとても重要なんじゃないかな、と日々感じています。

ネットを駆使することで、ドキュメント類や授業で使う教材類、画像、映像もどんどんクラウド上に保存できるようになっているので、モノをもっと減らして生産性をあげられないか、ということを今日も考えています。

それじゃ、またーー。

 

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