幅広いリサーチや新しいことのプロトタイピングも、大切な「授業準備」

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どうも、ぬの★セブです。

授業準備のことについて考えているときに、「ふだんから、いろいろなことをリサーチしたり試したりを続けることがほんとうに大事だよなあ」と改めて思い、その流れでふと(けっこう)前のツイートを思い出しました。

そうです、Google社で行われている《20%ルール》。仕事時間の20%を社員個人の好きなプロジェクトにあてることを認める、という制度。

ほんとうに、すばらしいと思います。

そしてGoogle幹部は、「大事なのは時間よりもむしろ《自由》だ」と言っています。つまり物理的な20%の時間そのものよりも、自分で好きな時間を決めて自由に20%使っていいよ、という権限移譲にあるということです。管理者のコントロールを軽減し、好きなことに没頭できる貴重な時間でもあります。

日本語教師も、ほんとうに幅広い知識と日々の実践が必要で、さらにそれを常に最新の状態へアップデートすることが求められる仕事だと思います。

学術的な知識、教育/授業/コーチング技術、教材分析、エンターテイメント、ゲーミフィケーション、ファシリテーション、評価、IT (EdTech)、SNS、文化・歴史・社会・政治・経済、トレンド、日本文学、サブカルチャー、第二言語習得、異文化理解、心理学・・・

きりがありません・・・。でもこういう刺激的な仕事だからこそ飽きないですし、存分に個性を打ち出せる、クリエイティブでいられる職業だとも思うのです。

そしてそのために、十分にリサーチしたり、それを解釈して日々の授業に落とし込んだり、改善したり、という時間を確保することがとても大事なのです。

虹のようにかかった、マクロレベルの授業準備

そのうえで、授業準備ということを考えた場合、それは決して日々の、目の前のコマの直前の授業準備だけに限らないのではないでしょうか。

とりあえずこなしていく、という場当たり的な準備と対応を続けていると、やがて授業改善に求められるスピードに追い付かなくなってしまうのは明らかです。多くの日本語教師の方々が研修の機会や情報交換、情報収集に積極的なのも、とても自然なことだと思います。

ぼくが常日頃考えている授業準備というのは、こんな感じです↓↓↓(ポンチ絵ですが・・;)。

授業準備

まず、いい体調をキープするという、最重要の「授業準備」があって、その上に日々の「授業準備」(ミクロレベル)があります。

一方、様々なメディアやイベント、人的つながりを通じて得た知見があり、上方に虹のようにかかっています。

この知見の中から、『これは!』と思ったものをピックアップしてさらに詳しく調べ、勉強し、咀嚼し、授業で実践できるように、自分なりにプロトタイプまで落とし込む。この虹がかかった分が短期的なものから中・長期的なものまであり、日々の準備からは切り離した(マクロレベルの)「授業準備」となります。

そして日々の授業実践の中で、ときおり、《虹の部分からおろしてきたプロトタイプ》を試行してみます。実際新しいことをやってみると今まで得られなかった多くの気づきを得ることができます。成功も、失敗も。

授業を振り返り、そのフィードバックをもとに改善したり、あるいは断念したりもします。そして続けるときは改良モデルをまた試します。そして、振り返り、フィードバック、新しいプロトタイプ・・・と繰り返していきます。

こうして、いつも内容、枠組みともにリフレッシュしながら、日々少しずつ質を上げる努力を重ねるのです。これをちゃんとやりたいから、リサーチの時間をしっかり確保したいですし、やっぱりGoogleの20%ルールはさすがだな、と思うのです。

時間をつくりだすには

では、日々忙しい中、どうしたらその時間を確保できるのでしょうか。

たぶん方法は山のようにあると思います。スキマ時間を有効に使う、非生産的なことをやめる、ITを駆使して時短に活かす・・・などなど。その手の書籍などに多くアイデアが挙げられているかと思います。

でも、中でもぼくが一番大事だと思っているのは、

【ひとつひとつに完璧さを求め過ぎない】という心の持ちようです。

⇒(参考記事:『じゃあ、『95%の完成度でいい』と決めてしまえば・・?』

それでなくてもやることがたくさんあります。そしてみな何かしら《やりたいことがたくさん》あるはずです。そして授業はプロスポーツのレギュラーシーズンのように長い期間続きます。いいバランス感覚を維持しながら、学習者のサポートをしていかなければなりません。適度に力を抜いて、常に健康を保ちつつ、より《やりたいこと》に力を注げるように、時間を作り出したいものです。

元Google社の副社長で、2012年にヤフーCEOになったマリッサ・メイヤー氏曰く、

燃え尽き症候群の原因は働きすぎではなく、自分にとって本当に大切なことを諦めなければならなくなったときに起こる。(p.100)

How Google Works 私たちの働き方とマネジメント」(日経ビジネス文庫)

とのことです。自分でやってみたい、と思うことに時間を注げる働き方のほうが、学校、教師双方にとってハッピーですし、長い目で見ればより効率的であるとも言えるのではないでしょうか。

最後に

しくみとして教師に「20%ルール」を適用している日本語学校はまだないと思いますが、実際にそれを施行しているGoogle社での成果の本質とは何でしょうか。

20%ルールの最も重要な成果は、そこから生まれる新プロダクトや新機能ではない。新しい試みに挑戦する経験を通して、社員が学ぶことだ。(p.387)

How Google Works 私たちの働き方とマネジメント」(日経ビジネス文庫)

そして、この本ではさらに、20%ルールに携わっている社員は、日常業務では使わないスキルを学ぶため、必ず以前より優秀になる、と結んでいます。つまり、成功しても失敗しても、自らがのめりこんで何かをリサーチし、プロトタイプを作る工程を体験することで世界観が広がるのだと思います。

ぼくもできるだけ自身で仕事の20%分を《新しいプロジェクトやリサーチ》にあてられるよう、日々意識して調整していきたいと思います。

じゃ、またーー。

(↓↓↓今回の参考文献です。本当に面白い本です!繰り返し読んで楽しめます。)

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