どうも、ぬの★セブです。
年が変わるというのは、なんともいいタイミングで、考えていることを棚卸したり、整理・再考したり、新しいことをあれこれ思いついたり・・・と、リフレッシュして向かっていく姿勢に自然となれる、そんなときのような気がします。
「さて、今年はどんなことをやっていこうか、そしてこれからどんなふうにもっと楽しんでいこうか」と考えをめぐらせている中で、今の自分のメインの仕事「日本語教師」についても改めて見つめ直してみました。
形と濃度は変われど、きっとこれからも「語学としての日本語」にずっと関わっていくんだろうなあとぼんやり想像しているうちに、「待てよ、これは仕事というよりも、自分のライフスタイルの一部なんじゃないか」という結論にいたり、今日はそんなことについて書いてみたいと思います。
日本語のコーチングが、趣味のように日常に溶け込む・・・
なぜそうなったかというと、【労働している】という実感がないからです。・・ほんとうに。
ぼくは専任講師なので、毎週月~金の朝8:00-17:00まで日本語学校で “仕事をしている” わけですが、その時間でさえ、従来のいわゆる「働いている」という感覚がかなり希薄です。
むしろ、フィリピン人の先生や友だちたち(生徒)と、もっと日本語が上手になるワークショップで楽しみながらコーチングし、一緒に学んでいるというイメージのほうが近いのです。
給料をもらっていますし、暮らしの生計を立てているいくつかの柱のメインなので、そういう意味では仕事なのだと思いますが、この日本語のコーチングという営みがあまりにもナチュラルに日常生活全般に溶け込んでしまっているために、自分の生き方を彩る趣味の一つ、みたいになっている感じなのです。
実際、仕事が終わった後の平日や週末でも、日本語関連のことであれば、ワークとライフ(プライベート)の境目が溶けてしまった状態で、何のストレスもなく、もちろん、やらされ感もなく、夢中になってリサーチしたり何か作ったりしています。
(そして多くの日本語教師の方々がそうされているように、日々の生活で目にするもの、耳にするもの、体験することなどが「これは授業のコンテンツに使えるのでは!」という光の当て方をする習慣がついてます・・。)
業務とか業務外とか概念がなく、ノーストレスで、好きでやれていること≒趣味なので、ずっと続けていくのだろうと思っているわけです。そして【日本語コーチング】を通して見える学習者の成長、この手触りのある「貢献感」がなおさらライフワークを超えて、さらに自分が大切にしたいライフスタイルの一部へと昇華していっているのです。
⇒ どうして日本語教師の仕事が楽しいと思うのかは、こちらに詳しく書きました。(参考記事: すべては《ハッピー》のために。会社員から日本語教師になってよかった、5つのこと)
区切りの今年、改めて考え、やっぱり中心にあると。
もうひとつ、これからのことをいろいろ考えたきっかけは、今年2019年の9月1日で、今勤めている日本語学校との契約が満了になることです。(あと7か月弱ですね。)
ぼくはここセブで本当にいい人たちに恵まれていて、ありがたいことに、今の日本語学校の校長先生も「契約を更新して、もっと長くいてほしい」と言ってくれたり、他の学校からも以前から声をかけていただいたり、とここで仕事をし続ける選択肢はあります。
ただ、何か新しいことにチャレンジしてみたい気持ちもあり、契約満了はその区切りとなってもろもろ次のステージへ進むのにちょうどいいのかな、とも思っているわけです。
- 自分が作り上げたい(理想の)世界観は何か。
- 自分が大切にしていることは何か。
- 誰のどんな幸せを増やしたいのか。
- 自分はそれにどのように貢献できるのか。
- 自分が本当にやりたいと思っていることは何か(後悔しないために)・・・。
・・・みたいなことを繰り返し自問自答しながら、思考を最新の状態にアップデートしてみています。
今の日本語教師としての仕事を深く掘るのか、それとも日本語教師 × A ×B ・・・と広げていくのか、あるいはその両方か、どこ(の国や町)で働くのか、どのような形態で働くのか、常勤か非常勤か、フリーランスか、オンラインか、それとも働かずに勉強しまくるか、あるいは働かずにしばらく趣味に没頭するか・・・w
いろいろ選択肢はあります。でもどんな形にしても、日本語のコーチングということがやはり真ん中にあり、「あ、もう、これは外せないライフスタイルの一部だ」と・・・。やっぱり仕事というより、単純に、好きなんですよね。
そういう意味で、学習者の日本語の学び方や、日本語教師という働き方が多様化してきたのは本当に追い風で、より仕事への関わり方のカスタマイズやデザインの自由度が徐々に高くなってきていると感じています。
そして直近、これからのフォーカス
さて、最後にもうひとつ違う側面から。
これから自分が行っていくもろもろのアクティビティがここにつながっていく、という意味で、こんな3つのコアを掲げました。
特に3つ目の、『いかに日本語教師の仕事を【COOL!!】だと思ってもらえるか』については、それこそ、自分自身がコンテンツ、自分自身のライフスタイルそのものでもあると思っています。
生徒に魅力的に映るか、は勿論のこと、【これから日本語教師を目指す方々】にそのように映るかどうかがとても大事だと思っています。
そのために、今までの慣習や固定観念にとらわれずに、生徒の成長を促進する新しい授業のデザインを提示し、それを自ら楽しみ、実践し、得た気づきをどんどん発信していくこと。
そして、従来の「教師」というイメージも、「教える(ティーチング)」という言葉そのものやスタイルも、《学習者がまさに生きている、この時代》に合ったものへ(あるいはその先へ)と恐れることなく変えていくことを、日々続けていきたいと思っています。
日本語のコーチング = ライフスタイルの一部・・・ということでまた明日から生徒たちと一緒に勉強するのが楽しみです。じゃ、またーー。
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はじめまして。
ネットでたまたまNunoさんのブログを見つけました者です。
とても内容を感銘を受けました。
自分もNunoさんに非常に似ていて、某大手外資IT企業を勤め。去年の半ばあたりで退職しまして、
いまは日本語養成講座を受講しています。
海外で日本語教師として目指している最中でございます。
周りの方は主婦や定年退職している方が多く、自分と同じような方はほとんどいないので、
このサイト見てすごく勇気と自信をもらいました。
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ブログ、お読みいただき、ありがとうございます! ほんとうに、Qian Caoさんと日本語教師への経緯が似ていますね。養成講座修了後、海外で日本語教師、とてもやりがいと刺激のある仕事だと思います。今、とても濃い1日1日を過ごしていると、やっぱりあのとき、今の道を選んで本当によかったと思っています。お互いこれからも楽しくがんばりましょう。
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